海を見たことがないきつねを、おおかみがはりきって海釣りに連れて行きます。
でも、きつねを驚かせたくて「熊の10倍もあるカジキをつった」というホラを吹いてしまったおおかみは、魚が釣れなくてイライラ…
ちょっとしたホラをふいてしまったり、自分のつい口走った一言に自分ばかりがこだわって気にしてしまうこと、大人になってもあります。
そんなおおかみに親近感がわきました。
そして、おおかみの心のモヤモヤを吹き飛ばす、きつねの無邪気で明るい言葉。
「今日は、てんこもりの海をありがとう!」。
「ごめんな」「ありがとう」の言葉が素直に心から言える、そんな友達っていいな。ふたりがうらやましいです。
我が子にも、そんなほんとうの「友達」ができるといいなあ…
子どもがもう少し大きくなったら、ぜひ読みたい絵本です。