1輪のきれいな花を見つめるカエル。
ほのぼのとした光景が、1匹のネズミの出現で見る見るうちに悲しい光景へと変わっていきます。
タイトルの「なぜあらそうの?」
読後、深く考えてしまいました。
ここできっかけとなったのは、「独占欲」ですよね。
そしてケンカがどんどん激しくなってきて、もう「意地」になっていく。
最初に求めていたはずのきれいな花は争いでかすみ、しまいには吹き飛ばされてなくなっていまう。
本人たちももうきっかけはなんだったのか、覚えていないのかもしれません。
非常に悲しく痛々しいことです。
荒れ果て何もなくなってしまった光景はとても恐ろしいです。
でももっと恐ろしかったこと。
それは戦っているときのカエルの表情でした。
きれいな花を見ていたときと同じような笑顔。
そんな笑顔を見せながら他のものを傷つける姿にゾッとしました。
戦争の恐ろしさは、人をおかしくさせてしまうことなのだと感じました。