けんちゃんていうお男の子が、ポケットの中にあった、ただのひもを困っていたおばあさんにあげたことから巻き起こる、物々交換のストーリー。
和田誠さんの描く絵と、谷川俊太郎さんの文章のバランスが絶妙です。
最後にけんちゃんは、わらしべ長者のような大金持ちになるのかなと、期待して読んでしまうのですが、高そうな物から明らかに安そうな物に格下げしたりするので、全く次の展開が読めないところが新鮮でした。
それに、とんでもないアクシデントに遭遇して、危機一髪な体験をしたり、ハラハラドキドキです。
それに、何と言っても、いい味を出しているのが、物語の展開とは、全く関係ないのにも関わらず、ところどころで書き込まれている文章です。これは、笑えました。
さて、最終的にけんちゃんは、得したのでしょうか?
私は、得をしたと思うのですが、みなさんはどう思いますか?
面白いだけに、大型絵本を是非出していただきたいですね。
読み聞かせにも、絶対にうけると思うのですが、本のサイズが小さいのが、とても残念です。