色がカラフルで、絵もはっきりしていて遠目が聞き、お話もわかりやすく、コミカルでかわいい絵本なので、学校などの読み聞かせにとてもお奨めだと思いました。
お父さんが、会社に行って働きながら、10人の小さな子供たちを毎日忙しく子育てする様子を面白おかしく描いています。
でも、何しろ10人なので、あまりにも大変で、ある日一人きりになりたくなって、子供たちをおばあちゃんにきちんと預けてから、船に乗って海へ一人で行ってしまいます。
優雅なバカンスになるはずだったのでしょうが、そんなに簡単にかわいいこども達のことをきれいさっぱり忘れて楽しむことなんて不可能なのもの。これは、子育てをしている人なら誰でも経験があるのではないでしょうか。
最後は、やはり家族が一緒がいいのだといった幸せな気持ちにさせてもらえます。
お母さんは、いなくてもお父さんの充分すぎる愛情に包まれていることがわかることに、読んでいて心が満たされました。
読んでもらう子供たちも、こういうお話を聞き終わると、すごく嬉しそうな、満足気な表情になるんですよね。