誕生日に新しいかさと長ぐつを買ってもらったモモは、雨の日が待ちきれません。
やっと雨がふった日、モモは大喜びです。かさをさし“おとなのひとみたいに、まっすぐ”歩きます。おとうさんとも、おかあさんとも手をつながずに!
絵が暗い、子ども向けでない、と思われるかもしれませんが、子どもにはモモの気持ちがとてもよく伝わってくる絵本だと思います。雨音が「ぼん ぽろ ぼん ぽろ…」と、音楽を奏でるところなど、子どもはとても喜びます。
アメリカ、ニューヨークで絵本を描き続けた八島太郎の、娘にそそがれる愛情のあふれる絵本です。