自分探しをテーマにした「カメレオン」のお話。 周りの色に同化するこの生き物にとって「自分自身の色」は永遠の謎なのでしょうか? レオ=レオーニの「じぶんだけのいろ」では、同じ境遇の仲間との出会いでその悩みを克服し、エリック=カールの「ごちゃまぜカメレオン」では、その特徴を生かし、塗り絵絵本風にお話は展開されました。 そんな中、この本は単純でストレートなお話で、小さな子ども達にも分かりやすい作品だと思います。 ここに登場するカメレオンは、苦悩するだけでなく、自分自身の姿に自信も持っています。こういったところが、みている子ども達に安心感を与えているのでしょう。 最後のページのカメレオンくんのつぶやき。 ここがまたいいんです! 私の予想以上に子ども達にうけました。