こわいですねえ、こわいですねえ、ドキドキしますねえ。
こどもが好きそうなこわ〜い昔話を、家内が選びました。
石巻生まれの彼女にしみついた方言が「うまかたやまんば」に響いたのかと。
読み聞かせをすると、ますますこわさが広がります。
やまんばが「ぬうっ」とでてきて、しわがれた声でいう、とか
うまかたが怖くなって「ぶんなげて」「わらわらと」逃げていった、とか、
やまんばが魚を「ばりばり」くう、とか馬の足まで「ばりばり」くっちゃう!
方言の迫力に圧倒されながら、赤羽先生の筆書き絵に吸い込まれてゆくのです。
聞いてるこどもは「ひぇ〜〜」とももらさず、耳はもうロバの耳。
それでも最後はしっかり現実にもどしてくれるおまじない
「こんで えんつこもんつこ さけた」で、安堵がさ〜っと広がります。
民話絵本は、こうでなきゃあ、いいですねえ。
かの口承文芸学者小沢としおさんー赤羽末吉画伯コンビに感謝。