主人公の男の子は多分小学校4、5年ぐらいでしょうか。家族や友達と一緒に遊んでいるのも楽しいけれど、それだけでは物足りなくなり、一人ででぼんやり物思いにふけったり、自分について考えたりするようになる時期だと思います。(そして男の子はこの頃からだんだん無口になったりするんですよね。母親としては寂しいですが)
そういう男の子の繊細な気持ちが、静かな柔らかい筆致で丁寧に肯定的に描かれています。
子供自身も気持ちの変化に戸惑うことが多い時期ではないかと思うので(この絵本が助けになるかどうかはわからないけど)そんな時、本棚にそっと置いておきたい一冊です。