さりげないのに、意表をついた面白い本でした。
博識のマリリンが、ジェシカが見つけてきた卵を「にわとりのたまごよ」と言った時は、「ほうほうよく知ってるね」と思いますが、生まれたのは、実はワニ。
そこで読者は、「あら、違ってたね。」と思うのですが、マリリンは一点の曇りもなく、「おもったとおりよ!にわとりよ!」と叫ぶのです。
実は知らないということは、ある意味すごいことなんだと感心してしまいました。
その自信に満ちた姿に誰が意見を言うことができるでしょう。
でも、一緒に読んでいた子どもたちはその自信にちょっと戸惑ってしまい、「これ、ワニだよね?」と、にわとりだと断言する可笑しさがすぐには掴み取れないようでした。