ピーコという犬を飼っていました。
ある日逃げてしまいました。あきらめなさいととうさんが言いますが、どうしてもあきらめることができず、ずっと探していました。すると、学校のそばの大きな通りを一本越えた大きな庭のある家に、そっくりな犬がいたのです。
その犬はポンちゃんと呼ばれていました。
最初、題名を見た時、「なんじゃこれ?!」と思ったのですが、意味がわかった時、思わず笑ってしまいました。
お話も面白いのですが、さすが、あべ弘士さんの描く動物は、なかなかリアルで、特徴があって迫力があります。
ポンチャンのとった行動の真相、作者の遠い昔の思い出と重ねてみると、また納得できると思います。
笑えるけど、それぞれの気持ちを考えると、悲しいお話でした。