実家の本棚にてボロボロになったこの「ちゅうちゅう」を発見。もうすぐ50代に差し掛かる従姉のものだったらしいのですが、ページは外れているわ、中の絵にはクレヨンでなにやら加筆されているわで、とても愛されて読まれていたようなのです。それを何気なく手にとって4歳の息子に読み聞かせたところ、もう夢中で聞いてる!
白黒の地味な絵、ボロボロのページ、いまはもうない「きかんしゃ」「せきたん」や「たんすいしゃ」など、息子にはいまひとつよく分からないであろう言葉のかずかず・・・
にも関わらず、すごい勢いで惹きつけられている息子殿。これはきっとストーリーそのものに「ちゅうちゅうはどうなるの?」と、読み手をぐいぐいひっぱる力があるからなのでしょう。ドキドキ感のあるストーリーなので読み聞かせる私も楽しい♪また、絵も白黒で一見すると地味に見えるのですが、筆致に勢いがあって、暴走するちゅうちゅうの疾走感がとてもよく出ています。こんなところもかくも長きに渡って多くの子供を惹きつけてきた秘密なのでしょうね。
かくて、息子用に新しい「ちゅうちゅう」を書店に買いに走りました。
またみなさん書かれていますが、ラストがいいのです。これが「機関車トーマス」シリーズなら、トップハムハット卿にこってりとトーマスが絞られる結末なのでしょうが、「ちゅうちゅう」を可愛がっている機関士のジムはちゅうちゅうを叱らず、怪我がないことを喜んでくれます。だからこそちゅうちゅうは自分がしたことが悪かったこと、みんなが心配してくれていたことを、叱られた時以上に痛感したんじゃないかな。最後の殊勝な態度が可愛らしいです。
親としてジムのこの態度は見習わなくては!