ドイツ大好きな私は、オルファースの絵本も大好きです。森の様子、人々の生活が形をかえて表現されています。赤地に白い点々のキノコは、毒キノコであることが多いですが、かわいらしさは天下一品。思わず持って帰りたくなってしまいます。それらがきのこのぼうやとして毒々しさも無く描かれています。苔もやわらかい絨毯のようなものが森の中には生えていますが、それらもぼうやになって登場しています。何と云うことのないお話しかもしれませんが、ドイツの森や人々の生活を体験した者には、しっくりくる美しい絵本です。翻訳もリズミカルですこ〜しリズムを打って読むと楽しいのではないでしょうか。
100年近く前に出版された絵本が現在も読めること、しかも大胆な古さは感じられないこと…。個人個人の感性の違いはあるとは思いますが、孫、子の代まで読み継がれてほしいと私は思います。