ずっと同じ文の繰り返しが続きますが、何度読んでも全く飽きないですね。それはやはり、あの動物たちの豊かな表情と、ぐんぐん伸びて、はちきれそうになっていく赤いチョッキの行方が気になってしょうがないからでしょうね。次は誰が来るのかな?チョッキはどうなっちゃうのかな?と思わせる展開の仕方に、自然と引きこまれていきます。
お母さんの編んでくれた大事なチョッキが伸びきってしまって、すごくしょんぼりした姿は本当に悲しそう。
でもチョッキは楽しいブランコになり、ホッとする結末ではあります。
結末の意外さと、繰り返しの面白さに、この絵本が長年愛されている理由が分かった気がします。
文も短いので、小さなお子さんにもお勧めです。