猟師にお母さんを殺されてしまった子ぎつねは、そうとは知らずに
お母さんを待ち続けています。
ある日、人間の子が七夕飾りにお願いを書いているのを見て、字が
書けないながらも一生懸命考えて、自分もお願いごとをします。
人間の子は叶ったのに、自分は叶わない…
せめて夢の中でお母さんに会おうと、食事もとらずに眠ってばかりで
弱ってしまいました。その時、雌の子ぎつねに助けられ、成長した
2匹は家庭を築きます。
一生懸命に考える子ぎつねに、思わず涙が出そうになります。
願いは叶わないままですが、親子の絆や悲しみを乗り越えて成長する
姿に温かい気持ちにもなれるお話です。