まずは表紙の絵をじっくり見て、「ほんと、ガラスの目だね。がらがらどんにも似てるね。」・・・この絵だけでも、いろんなことが想像できて、どんなお話が始まるんだろう、とわくわくしてきます。
でも、このヤギさん、見かけとは対照的に、やることときたら、「むぎを くってはふんづけ くってはふんづけ」、おばあさんの麦畑で大暴れ。おばあさんは、泣きながら歩いていきました。
娘は、かいわそうなおばあさんの気持ちを思いやって、「Jも、自分で育てたいちごを、虫に食べられちゃって、悔しかったよ。一生懸命お世話をして、大切に育てたのに。」と、目に涙を浮かべていました。
おばあさんを助けてあげようと、次々にやってくる動物たち。でも、ヤギが啖呵を切るだけで、みんな怖気づいて逃げ出してしまいます。
そして、最後に現れたハチに、娘はすぐさま、「刺すよ!」と、今度は目をキラキラ輝かせて、にっこり。自分も痛い目に遭った経験があるので、よーく知っています。
「チクリッ!」の絵は、本当にダイナミックで、痛快ですね!
裏表紙の絵もまた、とってもユーモラスで、かわいらしい! 娘は、「(赤鼻のトナカイの)ルドルフみたいだね。でも、ルドルフは、最初から赤いお鼻だったけど、このヤギさんは、時間が経てば、また黒くなる?」と、ちょっぴり憐れみながら、心配もしていました。