人の家のポストに、勝手に住み着いていた一匹のカエルと、僕のお話です。
今は、電話や、メールのコミュニケーションが、増えてしまい、なかなか手書きの手紙を書く機会が減ってしまったので、この絵本を読むと、なんだか久しぶりで誰かに手紙でもかいてみたい気分になってしまいました。
一日に一回は、必ずポストを除くのですが、何も入っていないと、ちょっと淋しい気がするものです。たまに、友人からの手紙が入っていると、封筒を空ける前から、ハッピーな気分になるのですから、手紙っていいものです。
そんな人間の姿をきっと、どこかでこのカエルは、見て知っていたのでしょうか。こんなにも手紙を待ち焦がれているなんて、なんていじらしいカエルなのでしょう。
一体カエルが、誰から手紙をもらいたかったのか、やっとわかるのですが、時すでに遅しで、ちょっと切ない最後にキュンとなりました。