ふくざわゆみこさんの絵本だったことと、絵本ナビの皆さんのレビューを見て図書館で借りてきた絵本です。
娘はこういった土の中のおうちを描いた作品が大好きなんです。
子供はみんなそうかもしれませんが、「ここをトコトコーっと行って、ここは食べる部屋で、ここは寝る部屋で・・・」とか色々と想像が膨らんで楽しいようです。
お話はというと、モグラくんとセミのこくんが、仲良くなり、ずっと一緒に暮らそうということになりますが、ある日、セミのこくんの体が動かなくなり・・・というお話。
一人で暮らしていたモグラくんにとっては、やっとできたお友達がいなくなってしまうのはとても悲しいことだと思いますが、悲しさを感じさせる終わり方ではありません。土の中でセミの鳴き声を聞きながらお茶を飲んでいるモグラくんの姿はなんだか、清々しくさえ見えました。
モグラくんとセミのこくんが、四季を楽しみながら過ごしている姿はとても楽しそうです。
ふくざわゆみこさんの絵も温かく、お勧めの一冊です。