「最近おもしろい絵本ある?」と聞かれたら、今なら絶対これを差し出します。
ひょうきんさと真面目なテーマをうまく掛け合わせた、という意味でも秀逸です。
娘も笑っていましたが、私の方がさらにウケていたかも。ニヒルな内容に、ページを繰るごとにプッ。
要するにポリデントで入れ歯を入れちゃった羊の話なのですね。
会話も行動も、羊たちには大真面目らしいのですが、私たちにはバカらしくてこんなにおもしろい。
そしてラストのオチ。大笑いしましたが、よくよく考えるとこういう話なのでしょうね。
力に対して武装で身を守り、それで得た新たなる力を外へ向けての攻撃に使う。これを皆が繰り返したらどうなることでしょう。
争いが争いを生むという言葉を思い出しました。
第三者が見たらこんな気分なのかもしれません。
なーんて。ぜんぜん説教くさくありません。とりあえず笑えますよ。
小学生ならテーマを汲み取る力を持っているかもしれませんね。