洋服ダンスの向こうには、異世界ナルニア国が・・・
勉強机の引き出しの中には、タイムマシンが・・・
ウサギを追って原っぱの穴に落ちたら、不思議の国が・・・
ファンタジー世界の入り口は、身近であるほど魅力的。だって、もしかしたら自分の家やいつもの公園にも、そんな入り口があるのかもしれないと思わせてくれるから。
そんなファンタジー世界の入り口を、「お風呂の湯気の向こう」「お風呂のお湯の中」に見出したところが秀逸です。はっきり見えそうで見えない向こう側。だからこそ「もしかしたら、本当に違う世界につながってるかも?」って思わせてくれるのです。
このアイディアそのものが素敵なのに加えて、空間に広がりを感じさせる林さんの絵によって、そのイメージが説得力のあるものになっている点も素敵です。
ちなみに4歳の息子殿はキャラの立ってる動物たちの会話に大喜び!2年生の娘殿はみんなが数を数えるシーンで大受けでした(息子はこの部分はちょっとポカーン)。