ストーリーも好きですが、林明子さんの絵が好きなんです。
はじめに男の子がおふろにはいるために、洋服をぬいで、パンツをぬいでるとこからはじまります。ここだけで、「ほら、ひとりでパンツぬいでるね、○○ちゃんとおなじね」と言うふうにことばかけから始めることができます。
ひとりでおふろにはいるんです。ちゃんとせっけんつけて洗うのね。そして信じられないことがおきます。
カメがおふろから出てくるし、そこにはペンギンがいて、あしかもシャボン玉で遊んでる。あらあら、カバもやってくるのよ。
男の子は、かばの身体を洗ってあげる。大きな大きなかばをね。洗い終わる頃、
シャワーが上から、そう、くじらもやってくる。
みんなでおふろにつかります。絵を見てるだけで、楽しいったらありゃしない。みんなニコニコしてる。
おかあさんの声がしたら、ぶくぶくと動物たちはいなくなっちゃうの。
最後の
「ぼく、おふろだいすき。きみも、おふろが好きですか?」
このことばがいいんです。
ほのぼのとして、子どもの気持ちをうまく表現している絵と文だと思います。
どうぞ一度、手にしてみてください。