このガブリエルの作品も、邦訳は今江祥智さんです。今江さんはガブリエル作品がとてもお好きなようです。
これはまたなんというか、島国の日本人の感覚ではなかなか描けないような、大陸に住んでいる人ならではの作品だな〜。と思いました。
そして、とても遠いところにあるピラミッドを見たいというナビル少年の想いは、他のガブリエル作品に比べて、子ども達に伝わりやすいかなという気がします。
ナビル少年が、どんな思いで「ピラミッド」を訪ねたのかその心情は一言も書かれていませんが、きっと自分で思っていた以上に長い旅の末、やっと目的の場所にたどり着いた時、壁にすり寄り頭をつけているナビル少年の絵がとても印象的でした。
今まで読んだガブリエルの作品の中で、一番しっくりと自分の中に入ってきた絵本です。いつか機会があったら高学年の子ども達に読んでみたいと思います。