私が幼いころ家にあった本です。
本屋で見かけ、懐かしさに思わず手に取りそのまま購入しました。
ゆうちゃんが空き缶生まれのミキサー車に乗って
はちみつ、牛乳、卵、きんいろのくだもの、雪をどっさり集め、
ミキサー車のおなかでごろごろ混ぜて「1000にんでたべてもまだのこる」ほどの
アイスクリームを作るお話です。
ダイナミックさと繊細さの同居した、不思議な絵柄が印象的。
この本では朱色や橙の使い方が鮮やかで特に目を引きます。
ミキサー車という題材から、男の子向けの絵本という印象を持たれる方もいるかもしれませんが
陽気な歌をうたい、あまーい食材をおなかに入れてごろごろと進む姿は
男女問わず応援したくなるほどキュートです。
娘は最後、山のように溢れ出てくるアイスクリームに目を輝かせ、
舐めとる真似をしてひとしきり楽しんでいました。
誰でも子供の頃に一度は考えるような、楽しい夢にあふれた作品です。