クマとキツネとアナグマ、それにぐんと小さいハリネズミ。四匹は、少年動物合唱団の団員です。春の祭典で、森の守り神様にささげる歌を歌うために選ばれたのです。四匹は、居残りをして練習をしました。でも、その時におしゃべりする内容ときたら、それぞれの学校の先生の悪口でした。
子どもたちの素直な気持ちが伝わってきます。特長ある絵で、心の明暗がはっきりとわかります。ちょっと悪ぶってみたけど、やっぱり心が痛み、起こした行動に、感動しました。何が大切かを、きっちり教えること、そしてそれに気付かせることばのかけかたなど、忘れてはいけないことがたくさん詰まっていました。