どんぐりが大好きなコウくと、そのコウくんが特にお気に入りのどんぐり、ケーキ。
いつも一緒の二人が離れ離れになってしまい・・・。
コウくんの目線からみたお話ではなくて、どんぐりのケーキから見た目線でのお話が
また素敵で、とても心にジーンと来る絵本でした。
落としてしまったケーキを探しても見つからず、一人で泣くコウくん・・。
その場面のコウくんと夕焼けに染まる景色の美しいこと。
どんどん成長していくコウくんを、静かに見守るケーキが何だかとても優しくて愛に
満ちていて、胸がきゅんってなります。
大人になったコウくんが大きな木に成長したケーキと出会い、一言問いかける。
『ケーキ?』と。
ほんとにジーンとしてしまいました。
コウくんの台詞はこの一言。
でもコウくんとケーキの絆はずっとつながっていたんです。
最後のページ。
『うれしいことです うれしいことです』とても奥の深い言葉だと感じました。
コウくんもケーキも成長し、動から静の愛情を感じ、とても感動しました。