マザー・グースというのは、日本でいうところのわらべうたに当たるそうです。
口から口へ、耳から耳へと伝承されたわらべうたと考えると、
マザー・グースのナンセンスでユーモアで、どこか得体の知れぬ恐怖があるのも頷けると思います。
語呂合わせもよく、なぞなぞもあったりするので、
私が小さい頃にこの絵本を読んでもらった記憶は、今もまだ色褪せていません。
そして、私がこうもマザー・グースをはっきりと覚えているのは、
ニコラ・ベーリーさんの綺麗で、とても神秘的な挿絵があったからだと思います。
どのページを見ても細部まで描き込まれた絵があり、歌と照らし合わせて見るとより一層楽しめます。
個人的に大好きなのは「ハバードばあさん とだなへいった──」の歌。
登場する“ワンくん”が可愛らしくて仕方ありません。
この絵本は、自分の娘にも読ませたいと思い、購入しました。
そして娘もきっと私と同じように、いつかこの絵本をまた読みたいと思ってくれると信じています。