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落語絵本1 ばけものつかい」 夏の雨さんの声

落語絵本1 ばけものつかい 作・絵:川端 誠
出版社:クレヨンハウス
税込価格:\1,760
発行日:1994年
ISBN:9784906379491
評価スコア 4.81
評価ランキング 283
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  • 落語絵本でお笑いを一席

    落語と絵本の関係を、この『ばけものつかい』という落語絵本を書いた川端誠さんは、
     こう書いています。
     「落語にはオチがあり、そこにいたるまでを面白おかしくしゃべるわけですが(中略)、
     こんな噺を視覚的にやろうとしているのが絵本であって、ですから、絵本と落語はけっこう近く(以下略)」と。
     ただ川端さんは落語をそのまま絵本にしているのではなく、
     絵本ならでは工夫もされています。

     ケチなご隠居が住みはじめた、化け物がでるという家に最初に出てきたのは一つ目小僧で、
     ご隠居さんは怖がることもなく、一つ目小僧に家事を言いつけ酷使します。
     次の夜に出てきたのは、ろくろっ首の女。
     実際の落語では、顔の青白い幽霊みたいな女らしいですが、
     ろくろっ首の女に変えることで絵に動きがでています。
     ご隠居はこの女も酷使します。
     最後は三つ目の大入道。落語の噺では、まだこのあとにのっぺら坊も出てくるようですが、
     川端さんは三つ目の大入道でおしまいにしています。
     実はこれらの化け物はみんなタヌキが化かしていたもので、
     「化け物つかいの荒い人は初めて」と逃げ出すのが、噺のオチ。
     絵本の最後のページの、なんだか頼りなさそうなタヌキの表情が笑いを誘います。

     こんな絵本を読むと、実際の高座で噺を聞いてみたくなります。

    投稿日:2024/08/04

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