寒くて長い冬、動物たちは家の中でうんざりしています。
街中の家の窓からそれぞれの動物たちがケンカをしたりいたずらをして怒られていたり、憂鬱そうな顔をしている姿が見えます。
こんなページは読んでいる方にもどっぷり憂鬱が伝わってきます。
そんな中、パン屋さんはおひさまの形のパンを焼きます。そのパンがどんどん大きくなって、いいにおいを漂わせて、町中の動物が集まってくるのですが、そこからがらりと変わってみんなが幸せに包まれていくお話。
イラストも可愛らしいし、色遣いも綺麗で、文章も詩のような変わった言い回しが多く、話の展開も面白いものでした。
曇りや、寒い冬も誰かがおひさまパンを焼いてくれているのかもと思うと幸せな気持ちになれるかも。
本の後ろにおひさまパンの作り方が書いてあるので雨で外に行けない日は家でおひさまパンを焼いたら子供も喜ぶかも。
バターたっぷりでとても美味しそうですよ。