女の子は大好きな弟に やさしく語りかけます。
自分だってまだまだ子ども。
なのに小さな弟をがんばって抱っこしたり、
色々とお世話をしたりと
背伸びしてお姉ちゃんぶりたい4,5歳くらいの女の子の
弟への愛情がページいっぱいに溢れています。
ゆめに おばけが でてきたら、
たすけに いくわ。
ひとふきで、やっつけてやる!
という文章の次のページには女の子がおばけを威嚇しているかのような表情のイラストが。それがとても愛らしいのです。
自分もおばけは怖いけれど 弟のために頑張るお姉ちゃんっていう感じです。
ゾロトウらしい女の子ならではの発想の可愛さに 思わず目はハートマークになりそうです。
そしてガース・ウイリアムズのイラストがとてもピッタリ。
全体的にセピア色でちょっとラフなタッチ。
始めはウイリアムズだとは気がつきませんでした。
最初のページ。一人遊びしている弟を見つめている女の子。
最後のページ。弟を重そうに抱き上げている女の子の表情。
いとおしいものを見つめる瞳に他なりません。
そういう印象はやっぱりウイリアムズだな〜〜とうっとりします。
ウチは今のところ 弟とか妹の予定はないんですが
公園でちっちゃな子に接すれば
娘は小さな子の目線に下りて なにやら優しげに話しかけたりしています。
こういうところを見ると(イッチョマエに〜〜)と思いつつも
小さいながらの母性に目を細めて眺めてしまう私です。
『はるになったら』というタイトルではありますが
オールシーズンOKの絵本です。ぜひ読んでみてください。