セイラのネコは、たいへんなあくたれです。
こんなに、のびのびと好きなことをやりたい放題ができると、どんなにしあわせでしょう。
でも、まわりの人たちはとってもストレスがたまって、ちっともしあわせじゃないです。
このバランスというか、お互いの幸せをまもることの大切さを感じました。
ラルフはサーカスに置き去りされてしまいますが、セイラはずっと捜してくれていました。
あくたれという行為はいやでも、ラルフ本人のことは大好きでいてくれたのですね。
子どもたちは、どんな気持ちで読んでくれるでしょうか。
ラルフに自分を重ねる子が多いのではないでしょうか。
そして、どんなにあくたれでも、みんなに愛されているラルフにほっとすると思います。
子どもを叱る時、行為はしかっても人格を叱ってはいけないということを思い出しました。