どなたからかお古をいただいて、ずっと本箱においてあったのを
娘が見つけ出して「読んで」と持ってきました。
本を開いて娘が一言「うわぁ、くさーい・・・」
かなりながく開いていなかったらしく、すえた印刷インクのにおいが広がったのです。
読み進めていくにつれ、内容もいたずらがエスカレートした、たちの悪いねこのお話で
(これをひとこと「あくたれ」と訳してらっしゃる石井桃子さんのセンスは見事!!)
絵もちょっと悪趣味的な感じさえする個性的なもの。
そして、そのすえたインクの匂いとあいまって
なんともいえない気分で物語は展開しました。
(その間、娘はずっと「くさい」を連発)
お話は面白かったけど、娘と二人「なんだかねー」という印象を持ってしまったのは
お話の小ぶりなまとまりっぷりに加えて、
このすえた匂いのせいもあったかも・・・。
本はたまには開いて、かぜを通してあげなくちゃ。
そのためにも、何度も読もう!!と決意を新たにしました。