大好きな五味太郎さんの作品。
ラジコンで遊んでいた男の子が、ふと地面を掘ってみます。すると、前になくした物が出てきます。次々掘り進めると、次々いろんなものが出てきます。帽子だったり、補助付自転車だったり、おまるだったり、ベット(ゆりかご)だったり、ガラガラだったり・・・
前から読んでいくと、男の子の過去に少しずつ戻っていくことができます。終わりまで読んで、今度は後ろからページを戻してみることにしました。今度は「もの」を通して、男の子の成長していく様子がわかります。初めまで戻ると、この男の子は補助なし自転車に乗り、ラジコンで遊ぶ位にまで大きくなったことがわかります。
出てくる「もの」は、ありきたりのものなので、多分、みなさんのお子さんも過去に使ったもの、これから使うものばかりだと思います。こんな風に成長してきたんだなぁ(成長していくんだなぁ)と実感する作品です。子ども自身も、自分の成長過程がよく理解できたようでした。