色彩がとってもすてきで、ストーリーも背景の色に体の色が変わってしまい、他の動物に気がついてもらえないのが嫌なカメレオンのカルロが、かばの「きみがうらやまいいよ」の一言で、名案が浮かびます。この時、いろんな色をまぜて色々作っているカルロの後姿がなんともほほえましいんです。例えは悪いかもしれませんが、魔女が特製の魔法の薬を作っている時の、あの笑いだす感じに似ていると思います。
動物たちをいろんな色で塗り、カラフルで模様もすてきで本当に元の色や柄などにこだわらない、この独創的な感じが子どもの心をくすぐるのか、下の弟の大のお気に入りです。
動物たちが怒って絶体絶命の窮地にたたされる場面や、それを切り抜けられるのが、カルロがきらいだった背景の色に変わる力のおかげなんて。ハラハラしたり、やっぱりそのままの姿が一番だよねと、大人も元気つけられる絵本です。
いろんな色が出てくるので、どれが好き?と毎回聞いてきたり、是非親子で楽しんでほしい絵本です。