子供の頃、よく読んでいた絵本です。
次々に扉が開かれていくドキドキを今でも覚えています。
当時は、二人の紳士をだまして食べようとする山猫が悪者だ、
紳士がかわいそうだと思って読んでいましたが、
大人になった今は違います。
犬が死んでしまっても哀しむことなく置き去りにし、
何でもお金で解決できると思っている心の貧しい紳士たちが、
山猫に騙されていることに気付かずにノー天気に
自分で自分を調理していく様に苦笑いです。
読む人によって様々な解釈のとれる物語なので、
読んだ後に色々考えさせられる素晴らしいお話だと思います。