子供が所属する団体で、ザリガニ釣りをすることになり、まさに、そのザリガニ釣りの日に、この本を読みきかせました。子供の中に、「え〜、この本、分厚くない?」と読み聞かせを始めた時に言った子がいて、一瞬、遠い所へ行ってしまったけれど、また戻ってきた後には、楽しんで聞いてくれました。そうなんです。全ページに絵があるのですが、分厚いんです! でも、あえてこの本を選んだ理由は、たくさんありました。
みんながガンガン釣れるのに、一人だけ全く釣れない子がいること。そして、その子を馬鹿にすることなく、みんなでどうしたら釣れるようになるのか、一緒に考えて応援してくれること。それから、本当にザリガニ釣りって、ザリガニとの根競べだということを、伝えてくれるからです。それを、子供の目を通して、ユーモアたっぷりに描かれているところがとても面白いんです。特に、その一人だけ釣れない子“のぞみ”の仲間の一人が、ちょっとみんなと違っていて、本の中の絵をよく見ている子はすぐに気が付き、ツボにはまってゲラゲラ笑いだします。絵本の中の子供も、読んでいる子供もいいなと感じる話です。
ザリガニ釣りをする前に、もしくはした後の思い出として、是非、読んでみてください。お薦めです。