センダックの絵が好きなので、図書館で見つけて即借りることにしました。
黒とブルーだけのシンプルな配色で、とても洗練された挿絵がとても気に入っています。
内容は、「わかき しんし しゅくじょの ための れいぎさほうの ほん」と冒頭にありますが、出てくるシチュエーションが普通はありえないものばかりで笑ってしまいます。
みんなに赤ちゃん象をあげている紳士から、赤ちゃん象を紹介されたとき、頭に拳銃をつきつけられ「どたまに かざあな あけてやろうか?」と言われたとき…などなど。
そんな奇天烈な状況ばかりなのに、返す言葉が「いいえ、けっこうです」とか、「しつれい、なんておっしゃいましたか?」なんていうお上品なものばかりなのが、おかしくてたまりません。
娘もそういう言い回しが気に入って、喜んで使うようになりました。
ジョン・バーニンガムの「ねえ、どれがいい?」と、どことなく雰囲気が似ているなあと思っていたら、娘も「ねえ、どれがいい?みたいだね」と言っていました。
この絵本が気に入った人には、「ねえ、どれがいい?」もおすすめです。