図書館で何気なく手に取ったこの本。リュックを背負って並んで歩くこだいちゃんの姿がかわいくて、借りてみました。それが、こんなに可笑しくて楽しい絵本だったなんて!
たいこさんが人間社会の電車に乗るところから、「なぜ人間ばかりの所にタイが?」と読んでいる方はとても疑問に感じるのですが、本には全く説明がなく、全くお構いなしに進んでいきます。たいこさんも当たり前のように行動しています。
そこからして、もう可笑しいのです。
たいこさんがスニーカーを履いていたり、猫たちの「だいこうぶつが あるいてる」というセリフがあったり、果てはマジックショーでびっくりして命からがら抜け出すところまで、もうツボにはまるところが目白押しです。
手書きの群集のセリフも楽しいですし、大勢の中からたいこさんを探すのも楽しいです。
兄とケンカして大泣きしていたはずの次男が、群集の中のたいこさんを見つけて、さっと指差した程、たいこさん探しは興味深かったようですよ。
全体に流れるたいこさんの好奇心旺盛なところや、妙にのほほんとした雰囲気に、親子共大ハマリです。
読み終わった瞬間、全員で「あ〜面白かった」と思わず言ってしまった楽しい本です。