小3、小4、小6の4人の子たちと読みました。大きな笑い声が上がりました。キフちゃんとトホ君とお父さんが川で出くわすことの、一つ一つがみんな予想外。読んでいるこちらは「エッ!」と驚いているのに、3人はまるでごくふつうのことのように処していく。こんなふうに楽観的に、前向きに目の前のことに処していくなんて‥‥。こちらの気持ちまで、リズミカルで痛快になります。ゲラゲラと笑いながら、ちょっとしたアドベンチャー映画の気分も味わえました。この爽快感はまた味わいたくなるもので、二度目に読んでも4人は新鮮に笑っていました。リュックを背負ってどこかに出かけたくなる、冒険感覚がくすぐられる話です。田島征三さんの絵の勢いが、また話に合っていて引き込まれます。