原っぱの真ん中のお百姓の所で生まれた、真っ黒な馬のブランキー。
いじわるな主人にこき使われて、一生懸命に働きます。
主人がお金持ちになっても、ブランキーの為の小屋なく、雨の日も外で眠ります。
年をとったブランキーは、大きな荷物を運ぶことができなくなり、
力一杯叩かれ、死にそうになって、道に倒れてしまいます。
その晩は、ちょうどクリスマス。
サンタクロースが、空から降りて来て・・・・。
『わたしについてこないかな。・・・わたしのそりをひっぱるのだよ。』
そして、ブランキーはサンタクロースのそりをひいて・・・。
淡々と語られるお話は、とても辛い場面が続きます。
薄っすらとした記憶ですが、随分前に参加したブック・トークの会で、
このお話は、
奴隷制度に対する反骨精神が根底に流れている・・・と聞いたことがあります。
実際のところはどうであれ、
クリスマスの晩に起きた奇跡に救われたような気持ちです。
世界中の子ども達に、夢や希望を運ぶ仕事につけたブランキー・・・!!
きっと、哀しい思いや辛い境遇の子ども達に勇気を運んでいることでしょうね。