元々漢字は「そのものの形」から連想して作られたものもあるだろうから当たり前かもしれませんが、文字ってそのものを表すのだなあと「書」を見ていて思いました。
川島さんの写真や谷川さんの文がもしなかったとしても、乾さんの書を見ているだけでぱあっと浮かび上がってきそうです。もちろん写真や文があるからこその素敵な絵本でもあるのですけれど。
きっと乾さんの中に確固たる月や石や人があるからなのだろうな。
何か小説なり文章なりを読む時に、いろいろと想像しながら読みますが、言葉や文章を書く時にも月なら月のことを考え、石なら石のことを考えながら書けたらいいなあ、そんな風にしていきたいなあと思いました。
文字も生きているのだな。