荒井良二さんの6年ぶりの自作絵本が届きました。性格の違うふたりが願いを叶えるために山に登ります。山の上にはねがいごとを聞いてくれるはっぴいさんが来るそうなのです。のんびりな男の子はのろのろしない方法を教えて欲しくて、あわてんぼうな女の子はあわてない方法。のろのろは慎重であわてんぼうは一生懸命なんだよ。とお互いに伝えてあげまます。おおきな太陽がふたりを包みます。はっぴいさんは来ませんでしたがふたりはたくさんの願い事を言いました。新しい感覚の画風と豊かな言葉が私たちを優しく包み込むような絵本です。少し長いので小学生ぐらい向きですが、中・高校生にぜひ手に取っていただきたい。