4年生の読み聞かせに持ってゆきました。表紙からいきなり、物語が走り出します。戦で、火の中に取り残されてしまった赤ん坊を救い出し、親を探しながらの子連れ旅。旅の先々で受ける、人々の優しさにも支えられ、だんだんと成長してゆくふう。お坊さんだけが頼りのふうの、4つ並んだ雪だるまが心に痛いです。途中の子守唄は、雰囲気に合わせたオリジナルを”作曲”。子供達は、シーンと聞き入っていました。最後、親が見つかり、さりげなく去ってゆくお坊さんの潔さ。思いも掛けず巡り会えた、ふうと両親は、涙にくれながらお坊さんを見送るけれど、これからきっと離れていた時間を取り戻すほど、仲良くやってゆける、これで良かったんだと思える年齢は、やはり小学校の中学年以上でしょう。この本は、事前に下読みをしっかりした方が、作者の想いがより伝わると思います。