もう30歳を超えてしまった私のかわいい「蝶よ花よ娘」が、「グリ、グラ、グリ、グラ」と何回も何回もつぶやきながら一人遊びをしている姿が、この絵本シリーズを目にすると思い出されます。
その時の彼女にとって、グリグラは果たして名前だったのだろうか。
何か楽しいことが起きる、呪文ではなかったのか。
文字はまだ読めないままに、絵本を開いてあたかも読んでいるように一人でページをめくっていることもありました。
今時ならば、スマホで撮影するところでしょうが当時のこととてビデオカメラも持っていなかったけれど、私と妻との心の中にはっきりと鮮やかにそして生き生きと当時の姿が焼き付いています。
離れて暮らす「蝶よ花よ娘」に、今度もう一度読んでやりましょう。
(聞いてくれるかな)