私が読みたかったんです。
小さい頃、有名だけれど、どういうわけか手を出さず、読めずに大人になってしまった絵本が何冊かあります。
実は、子どもが生まれてはじめた読み聞かせは自分が読みそこなった絵本と出会う機会でもありました。
その一番最初の絵本が『ぐりとぐら』でした。
生まれたてで寝ながら手足をばたばたするだけの娘に向かって、「ぼくらのなまえはぐりとぐら」と初々しい気持ちで読み聞かせました。
カステラがでてくる話しだったんだ。
小さい頃読んでいたら、絶対に『おばけのてんぷら』のてんぷらや『トッチくんのカレー曜日』のカレーのようにいつか食べたい食べ物になっていただろうな。
そんな風な自己満足としかいえない読み方でした。
娘は今、カステラ大好きです。
ぐりとぐらのカステラ作ってって言われるのですが、作り方がわかりません。
雑誌がでているようなのですけれど。