いつものんびりマイペースのカバ、ルーズベルト。
でもおねえちゃんは、ぼくのこと「のろのろカバ」なんていう。
ぼくが失敗するたびに、いじわるなことばかりいうんだ。
でも、ぼくはへっちゃら。
だってぼくには、親友のランバードがいるんだもん。
ランバードは、ぼくのいいところをたくさん認めてくれる。
そしてそれを、ちゃんと伝えてくれるんだ。
おねえちゃんも、こんな風にいってくれたらいいのに・・・。
いつも弟をバカにしているおねえちゃんだけど、決していじわるしているという訳じゃなくてなんというか、素直に弟のいいところを認められないのです。
いいことをしても、誉められない。
すごいと思っても、伝えられない。
そんなこと、実は毎日の中で、私たち大人にも結構あるような気がするのですが・・・?
でも子供たちは、やっぱりおねえちゃんのことを、
「いじわるだね〜」「ルーズベルトかわいそう!」とプンプン怒って、責めていました。
そして同時に、ランバードのような友達の存在を、頼もしく感じていたのです。
私は心の中で、祈るようにつぶやきました。
いつか、素直に弟を認めてあげてね。
ね、おねえちゃん!!