タイトルに惹かれて読んでみました。
子どもが発した言葉をそのまま文章にしているような文体で、お話が進んでいきます。
最初、トンネルの中からいい匂いがしてきて、その穴から焼きたてのパンが出てきます。
そのパンが駅にやってくると、ホームにいた子どもや大人が喜んで乗り込みます。
それから……。
最初、パンに乗り込んだのは子どもたちだけだと思っていたので、おじさんがクローズアップされたとき、とても驚きました。
絵をよくよく見てみると、大人の女性も2人乗っています。
絵本そのものもおもしろいですが大人が3人も乗っていたことに驚きます。
その影響で、この大人たちは子どもたちとどういう関係かしらとか、若い女性はもしかしてお母さんかしらとか、おじさんともう一人の女性は夫婦かしらとか、色々なことを想像しました。
子どもたちにとってとても共感できる絵本ですが、大人の私にとっても楽しくておもしろい絵本でした。
この絵本1冊で半日過ごせるのではないかと思うくらい、とてもとてもおもしろい絵本です。