降矢ななさんのイラストに目がいき、図書館で借りてきました。
パーンとハートに響く素敵な絵本でした!
かあさんの父さんであるじいちゃんと、ぼくは大の仲良し。じいちゃんはお話作りの名人で、今日もぼくと一緒に庭の白いベンチに座って、お話が始まります。
今日は冬の山へ「ヌキ」を捕りにいく話。「ヌキ」とは、タヌキのこと。狩人達はみんなこう呼ぶんですって(ホントかな〜?)
じいちゃんの話はテンポがよくって、嘘かホントか分からないくらい本当っぽいところが、GOODですね。「ぼく」も、読んでいる私たちも、そこが楽しい。
じいちゃんの、タヌキの捕まえ方がまた面白いんです。たきぎにするまき(棒)をポーンと投げて、タヌキがびっくりして「タヌキ寝入り」をしている間に近付いて捕まえる。という方法。
じいちゃんの話術にハマって、すっかりお話にのめり込んでいると、すーっと、じいちゃんとぼくは現実の世界に戻ってくる。
で、読んでいる私たちも「あぁ、じいちゃんのお話だったのかァ」って。
お話そのものも面白いし、ぼくとじいちゃんお心の交流もとっても魅力的でした。
こんなじいちゃんみたいな「おばあちゃん」に、いつか私もなりたいです。