昔買っていた我家の猫は自分の都合がいいときにしか帰ってきませんでした。うちの場合必ず怪我をしたときでした。
そしてときに手がつけられないくらい暴れました。それでも私は猫が好きだったし、猫には縄張り争いなどの猫の事情があることも知りました。
タンゲくんは目がひとつやられているけれど立派な猫で、ある日当たり前のように私の家に住み着き、私に懐きます。しばらく家を空けたかと思うとよそでは知らん顔。私のこころの描写がとってもうまい!家を空けている間、よその子(お姫様みたいな子)に飼われているんじゃないか、とか実は家族が山の中(ほとんどジャングルのようなところ)にいて帰っているんじゃないか、とか絵も饒舌です。
ちょっと不謹慎かもしれませんがタンゲ君と私は、まるで大人の女の方が若くて才能のある男の子と恋愛しているみたいな関係に似てるなと考えてひとりフフフと笑ってしまいました。