設定が“同じ年のいとこ”というところが良いですね。
いとこって小さい時から一緒に遊んだりしていて、同じ年だとそれだけで親や祖父母からも仲良しというレッテルを貼られてしまいます。
だんだん大きくなって、性格の違いが出てくると、お互いにクラスが一緒だったら絶対に仲良くならないタイプと思いながらも、なぜか思い合っていたりします。
この本は、そんな全くタイプの違う仲良しいとこの夏の一日を描いています。
確かにいとこってこういうことあるだろうなと思いつつ、本のスタイルがちょっと読みづらいのと、お互いをなじるところが“言いたいことを言ってスッキリ”という感じがせず、読んでいてあまり良い気持ちではありませんでした。
いとこと言えど、こんなに違う二人でいて楽しいのかな、あんなになじり合って、関係が修復できるものなのかな、と今ひとつ乗れませんでした。