6歳の長男の歯が抜け替わっている時期なので、読んでみました。
6歳にして王さまとなった主人公、初めて乳歯が抜けた晩、枕の下にその歯を入れて寝ると、夢のような不思議な体験をします。歯を取りにきたねずみの案内で、自分と同じような年頃の、しかし自分とはまったく異なる貧しい境遇の男の子の生活を知ってしまうのです。
この後、目覚めてから母が諭した言葉が印象的です。王に生まれたからには、民を幸せにしなければならない・・・ということを子供に分かる言葉で伝えています。
どう生きるか、誰のために生きるか、人生においてとても大切なことにそっと気づかせてくれる本です。