出物、腫れ物ところ構わずとはよく言いますが、人前でおならをすることに全く罪悪感がない様子の息子。年中さんだから許されているものの、せめて人前では遠慮することを覚えて欲しいという思いも込めて読みました。
授業中に思わずおならが出てしまった“ようこちゃん”をきっかけに、一年生のクラスでみんなが“おなら”について話します。各々自分のうちの事情を話し始めるとだんだん脱線して行ってしまうようですが、最後はちゃんとクラスが一つにまとまる展開や、なによりこの教室の雰囲気がとても明るくていいのです。関西弁でのやりとりもいいのでしょうね。それと先生のキャラクターと子供達の屈託のない笑顔が素晴らしいです。
息子は、好き勝手が通じる保育園とは違う、一体感を感じる小学校に興味があるようで、何度もクラスの様子を見返していました。僕は“てつお”にクセを読まれてしまう単純でいて愛嬌のあるひげの先生が、最後にてつおにお見舞いする(てつおが慌てふためく)一言が大好きです。息子にはまだ甘酸っぱい感覚はわからないでしょうけど、おならのおかげでみんなが笑顔になれて「おなら ばんざい」というタイトルもぴったりなこのお話しが大好きなようです。